寿司・白ガリと牛丼・紅しょうがの違い?この記事では、「ガリ」と「紅しょうが」の違いとは?物の違いを解説。
「ガリ」とは?
寿司用語なのはあまりに有名。
1986年のヒットソングで現代でも耳にする機会の多い「スシ食いねェ!」ではお茶=あがりとガリをかけたラップ調のサビのフレーズで歌われている通りです。
当時は回転寿司こそまだ多くはなかったもの『小僧寿し』に代表される持ち帰り寿司業態では袋に入った白ガリは既に存在していました。
寿司用語のガリは生姜の甘酢漬を指し、独特の甘味がある事は既知の事実。
箸休めや刷毛の代わりにムラサキ=醤油をつけて寿司に乗せて食べるのは知っている方も多いと思われます。
その実は屋台で寿司を摘まむ時に指を湿らす布巾代わりに使用したのがその始まりと言われています。
「紅しょうが」とは?
牛丼や豚骨ラーメンのトッピングとして大量に入れる方も多いのではないでしょうか。
「紅しょうが」は根生姜を日持ちさせるために梅酢に漬けたものを指します。
その赤さが人工着色料由来云々で80年代半ばから問題視されていましたが、本来の「紅しょうが」の濃い色は梅酢に紫蘇が入った時により強く赤味が発現。
そうでないものは薄い色合いでした。
使われる料理と形態はみじん切り・千切り・平切りと多種多様。
「ガリ」と「紅しょうが」の違い
「ガリ」と「紅しょうが」の違いを、分かりやすく解説します。
前者は甘酢に漬けられており、寿司用語として用いられる通りに江戸時代に登場した握り寿司の発展・拡大とともに関東から全国へと浸透していく事になりました。
一方で後者は関西を中心に広まっていく事になり、梅酢に根生姜を漬けたものを指します。
まとめ
「紅しょうが」に対して「ガリ」は「白ガリ」と呼ばれる事もある通り、その見た目の色の違いは印象的なものがあると言っていいでしょう。
基本的に「ガリ」は寿司用語である事もあり、寿司以外の料理では登場する事はありません。
また形態もほぼスライスされた甘酢漬けがデフォルトで他の形態はまず見掛ける事はないと言えます。
対照的に「紅しょうが」は多種多様な料理に多様な形で使われると言っていいでしょう。
みじん切りはやきそば、千切りは牛丼や豚骨ラーメン、スライスはご飯の友として食されます。
また近年では「紅しょうが」を凍結粉砕し粉末化。
調味料やふりかけとしても使われるなど、その形態は多様化しています。