この記事では、「ラピスラズリ」と「トルコ石」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ラピスラズリ」とは?
「ラピスラズリ」とは深い青色をした宝石です。
和名で瑠璃という名前で呼ばれることもあります。
大昔から宝石として重宝されてきた鉱物であり、装飾品や観賞用の用途で使われていましたが、粉末状に細かく砕くと鮮やかな青い粉になるので絵の具の顔料としても使われていました。
近年も宝飾品としての需要の他に、魔除けや幸運を呼ぶパワーストーンとしてスピリチュアル界隈でも需要があり、数千年以上需要の続く宝石です。
アフガニスタンを中心としてチリやロシアも主な産地として挙げられます。
「トルコ石」とは?
「トルコ石」とは明るい青色から緑色をした宝石です。
トルコ石という名前はトルコの石という意味のターコイズという名前を直訳したのが由来になっています。
ただしトルコ石は現在のトルコで産出される石というわけではなく、大昔からトルコ石が取れていた現在のイラン周辺が当時はトルコ人の国だったことに由来している名前です。
トルコ石は空色の美しい宝石ですが、他の鉱石と混じり黒い点や線がついていることがほとんどで、きれいな部分を寄せ集めたりせずに純粋に青いトルコ石はほとんどありません。
「ラピスラズリ」と「トルコ石」の違い
「ラピスラズリ」と「トルコ石」の違いを、分かりやすく解説します。
深い青色の宝石が「ラピスラズリ」で、空色とも呼ばれる明るい青から緑色の宝石が「トルコ石」です。
「ラピスラズリ」は他の鉱石が混じり黒い線が入っているものもあれば、全く入っていないものもあります。
しかし「トルコ石」は他の鉱石が混じりやすい宝石であり、天然で黒い線や点が入っていないものはほぼありません。
まとめ
「ラピスラズリ」は深みの強い青で成分によっては群青色、「トルコ石」は明るい青から緑の空色と呼ばれる色なので、それぞれ色味が大きく違います。
一大産地は「ラピスラズリ」はアフガニスタンで「トルコ石」はその隣りにあるイランと位置的に近くはありますが、それぞれやはり別の国です。