この記事では、「ふつうの小麦粉」と「デュラム小麦」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ふつうの小麦粉」とは?
スーパーなどで売られている薄力粉や強力粉のようないわゆる「ふつうの小麦粉」は、パン小麦という種類の小麦から作られる小麦粉です。
パン小麦は小麦の大きな分類であり、世界中に無数の品種が存在します。
そういったパン小麦の品種の中でもタンパク質が少ないパン小麦から作られた小麦粉が薄力粉で、逆にタンパク質が多いパン小麦から作られた小麦粉が強力粉です。
パン小麦は名前通りパンを始め麺や菓子の材料として、太古の時代から現在に到るまで世界中で人間の食生活を支えています。
「デュラム小麦」とは?
「デュラム小麦」とは小麦の分類の一つです。
ふつうの小麦粉の原料であるパン小麦とは小麦という大きな括りでは同じですが、小麦の中の分類としては全くの別物として扱われます。
デュラム小麦はタンパク質を多く含みますが、粘り気や伸びの素であるグルテンを生み出すタンパク質が少ないのが特徴です。
そのため粉にして練ってもふつうの小麦粉のようにパンは作れませんが、スパゲッティやマカロニのようなパスタはこのデュラム小麦を食べるための料理だけあり、デュラム小麦で作ってこそ美味しいパスタが作れます。
「ふつうの小麦粉」と「デュラム小麦」の違い
「ふつうの小麦粉」と「デュラム小麦」の違いを、分かりやすく解説します。
パン小麦という分類の小麦を使って作るのが「ふつうの小麦粉」で、それとは小麦の分類からして違う小麦が「デュラム小麦」です。
「ふつうの小麦粉」に含まれるタンパク質にはグルテニンやグルアジンが含まれ、これが捏ねた時の伸びやすさを生みます。
しかし「デュラム小麦」はタンパク質の割合こそふつうの小麦粉より多いもののグルテニンやグルアジン含有量は少なく捏ねても生地が伸びません。
まとめ
「ふつうの小麦粉」と「デュラム小麦」では小麦の分類からして違うものだと覚えておきましょう。
ふつうの小麦粉の原料であるパン小麦もデュラム小麦も太古の時代からある穀物ですが、デュラム小麦のほうがより小麦の原種に近い小麦です。