「大豆油」と「菜種油」はどちらも食用に使われている油ですがどういった違いがあるのでしょうか。
この記事では、「大豆油」と「菜種油」の違いを分かりやすく説明していきます。
「大豆油」とは?
「大豆油」とは、「大豆に含まれる油分を搾り取って精製した油」です。
「大豆油」の使い方
大豆を原料に作った油の総称です。
原料である大豆に熱と圧力をかけ含まれている油を搾り取る昔ながらの製法と溶剤を使って油分を抽出する製法の2つの製造方法があります。
大豆には油分があまり含まれていないため圧力をかけて搾り取る方法は効率が悪く、現在の大量生産方式では溶剤を使った製法が一般的です。
「菜種油」とは?
「菜種油」とは、「アブラナの種子に含まれる油分を精製した油」です。
「菜種油」の使い方
アブラナ科の植物の一種であるセイヨウアブラナを原料に使った油の総称です。
日本では江戸時代から製造されており昔は行灯用の油として使われていましたが現在は主に食用油として使われています。
アブラナの種子を熱し圧力を加える圧搾法によって製造されますが、製造時に加える圧力によって油の風味が大きく変わります。
「大豆油」と「菜種油」の違い
「大豆油」と「菜種油」の違いを、分かりやすく解説します。
「大豆油」と「菜種油」の違いは「原料」と「風味」です。
「大豆油」は大豆が原料の油でほんのわずかに大豆独特の風味が油にも残っています。
高温にすると香りが立ちやすく揚げ物に使うと香ばしい香りが料理に風味を加えます。
「菜種油」はアブラナを原料とする油で匂いが薄くクセはほとんどありません。
余計な味や香りを加えないのでどんな料理にも使える万能油です。
価格面では「大豆油」はコストがかかる分だけ価格は高く、栽培が容易で大量生産できるアブラナを使う「菜種油」は安価です。
「大豆油」の例文
・『揚げ物には大豆油がよく合う』
・『大豆油で炒める』
「菜種油」の例文
・『菜種油は安く買える』
・『菜種油は燃料用にも向いている』
まとめ
「大豆油」と「菜種油」は原料が異なります。
原料の違いに由来する個性にあわせて使い分けましょう。