「ドライファストルブ」と「シリコンスプレー」の違いとは?物の違いを解説

「ドライファストルブ」と「シリコンスプレー」の違いとは? 色々な商品

似た製品が多くて違いが判りづらい、潤滑油について解説!この記事では、「ドライファストルブ」「シリコンスプレー」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ドライファストルブ」とは?

東京都目黒区に本社を置く『呉工業』が2013年11月18日に販売を開始したフッ素樹脂噴射スプレーです。

同社の製品番号としては「KURE 1039」

潤滑剤販売最大手で古くからの多種多様な定番製品を扱う同社のラインナップでは比較的新しいタイプの製品だと言っていいでしょう。

ドライファストは文字通り速乾性を意味し、ルブは潤滑油を指します。

フッ素樹脂(PTFE)が配合されており、速乾性の潤滑油のためベタつかずに埃が付着する心配がないのが長所です。

「シリコンスプレー」とは?

既にジャンルとしては確立された潤滑剤であり、多くのメーカーから様々な製品名で販売されています。

前記の『呉工業』では「KURE 1046 シリコンスプレー」が2010年から販売開始。

今年2023年2月からは上位版として「KURE 1072 SUPERシリコンスプレー」が販売開始されました。

基本的には溶剤を使っていないのが特徴。

シリコーンオイルから作られており、噴射部分にシリコーン被膜を生成し、潤滑効果を発現させます。

「ドライファストルブ」と「シリコンスプレー」の違い

「ドライファストルブ」「シリコンスプレー」の違いを、分かりやすく解説します。

前者は速乾性潤滑油であり、フッ素樹脂が配合されているため、フッ素被膜を噴射部分に生成します。

『呉工業』の製品紹介ページでは特にキーホール・鍵穴への使用に強みを持たせていると言っていいでしょう。

速乾性でホコリがつかず鍵と鍵穴、金属同士の摩耗を和らげるのに適していると言えるでしょう。

後者は成分がシリコーンオイルで溶剤が使われていないため、噴射部分に染みこまずにシリコーン被膜を作れるのが特徴。

ただしフッ素被膜と比べると耐久性に劣るのは言うまでもありません。

その一方で使い勝手が良く、同社製品にも「1420 シリコーンルブスプレー」「1403 シリコーンルブDX」等の派生製品が存在。

成分にシリコーンレジンが含まれるなどの違いがあります。

まとめ

「ドライファストルブ」は『呉工業』が2013年に販売開始したフッ素樹脂配合の速乾性潤滑油の製品名。

噴射部分にフッ素被膜を形成します。

「シリコンスプレー」はシリコーン被膜を噴出部分に形成。

販売社により成分は異なりますが、シリコーンオイルが主成分。

良くも悪くもシリコーン被膜は剥がれやすいため、中身に差異を付けたものが多く存在。

『呉工業』の製品でもプロ仕様の「1420 シリコーンルブスプレー」「1403 シリコーンルブDX」など上位派生品が販売されています。

一般用の赤缶でも本年2月から性能強化タイプの「1072 SUPER シリコーンスプレー」が販売開始されたばかりです。

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