ガロ系の漫画家としても、知名度が高い秋山亜由子さんは東京都出身の作家です。
多摩芸術学園芸能美術科にも在籍していたこともあり、漫画家、絵本作家としての画力は秀逸です。
独特の世界観が感じられる作品を楽しんでみてください。
「秋山亜由子」の作風
1992年に『月刊漫画ガロ』 (青林堂)にて『一人娘』でデビューし、当時から「秋山亜由子はガロ系」と言われる一定の評価もされていました。
基本的に虫を題材とした漫画やのちには漫画だけではなく絵本にも活躍範囲を広げています。
基本的には昆虫と茅葺き屋根の民家をこよなく愛す作家です。
代表作『虫けら様』を読めば、よくわかりますが様々な小さきものたちの様々な話が登場します。
それは、昔話風であったり童話風であったり、あるいは説話風であったりしますが、そのどれにも一つ一つの物語に虫けら様に向ける作者の愛おしさを感じることが出来ます。
最近では絵本作家としても活躍も目立ち、絵本作品に『くものすおやぶん』シリーズや『お姫さまのアリの巣たんけん』などを発表しています。
また、2021年10月23日から12月28日まで長野県岡谷市のイルフ童画館にて「秋山あゆ子展 絵に宿る虫しぐれ」が開催されました。
「秋山亜由子の漫画」のお勧め
秋山亜由子の漫画は、ネットでも沢山取り扱われています。
沢山ある秋山亜由子の漫画のなかで、人気のある3作品についてご紹介します。
「虫けら様」
虫さんたちの世界を覗き込んだらどんなのかなに応えてくれる的な作品です。
あのスピッツの草野マサムネさんがオススメの作品です。
想像力を鍛えられる作品ということが出来ます。
「こんちゅう稼業 」
繊細な絵、ほのぼのとしていて、かつ、ハイセンスなお話が楽しめます。
ずばりこころが洗われます。
ちょっと水木しげるを思い出させるような絵柄が特徴です。
これだけの細かい絵は、生き物たちへの愛情がないと書けないと言われています。
「くものすおやぶん ほとけのさばき」
くものす親分と子分のぴょんきちの物語です。
「何者かが本堂の仏様を盗みだそうとしている」と、寺の和尚から相談を受けた二人の活躍が描かれています。
はたして盗人の正体とは何なのでしょう。
くものす親分が謎解きに挑む時代劇物語です。
まとめ
『月刊ガロ』(青林堂)にてデビューして、以来虫の漫画や絵本を描いている秋山亜由子さんの独特の世界観に触れてみてください。
とてもインパクトがあるはずです。