この記事では、「オペアンプ」と「プリアンプ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「オペアンプ」とは?
「オペアンプ(operational amplifier)」とは、反転入力端子と非反転入力端子の電圧の差を増幅するための「集積回路」を指します。
オペアンプは、他の回路と組み合わせ構築することで、より機能的な動作を実現できるようになります。
例えば、「増幅回路」を組み込めば、入力された小さな信号をより大きな信号に増幅することができるようになります。
また、オペアンプには、入出力電圧範囲の違いから「両電源オペアンプ」と「単電源オペアンプ」、「Rail-to-Railオペアンプ」の3つに大きく分類されています。
「プリアンプ」とは?
「プリアンプ」の「プリ」は、「前置」を意味する英語の「pre」で、音響機器への入力信号が必要レベルに達していない場合に、機器への信号を入力する前に、必要レベルに増幅させたり補正を掛けたりするためのアンプを「プリアンプ」といいます。
入力段階の「先頭」を表す意味で「ヘッドアンプ」とも呼ばれています。
「プリアンプ」は、身近なところではマイクやエレキギターなどに用いられています。
「オペアンプ」と「プリアンプ」の違い
「オペアンプ」とは、電気信号を増幅させる「集積回路」を指す言葉で、「プリアンプ」とは増幅集積回路が搭載されたオーディオ機器のひとつです。
つまり、「プリアンプ」内に「オペアンプ」が搭載されていると言えます。
出力される音信号に変化をもたらすための回路を組み込み、目的に合った様々な音色を表現するための回路が「オペアンプ」で、その「オペアンプ」をコントロールするための装置が「プリアンプ」とも言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
「オペアンプ」と「プリアンプ」は、どちらも電気信号を増幅させるための装置ですが、「オペアンプ」は回路そのものを指し、「プリアンプ」はそういった回路が搭載されたオーディオ機器であることがわかります。