主力商品の着火方式がガスとオイルの違いだけ?この記事では、「デュポン」と「ZIPPO」の違いを分かりやすく説明していきます。
「デュポン」とは?
正式名称は『エステーデュポン』。
フランスのパリ2区に本店を構える紳士の嗜好品を扱う世界的なグッズメーカーと言っていいでしょう。
その曖昧な表現はいわゆる紳士の嗜みに必須な万年筆やライター、鞄、眼鏡などを総合的に扱っているがゆえです。
1872年にシモン・ティソ・デュポン氏により創業されており、既に150年の歴史を積み重ねてきました。
現代の世界的な知名度は高級ライターと高級万年筆によるものが大きいと言えるでしょう。
高級ライターのカテゴリーでは1942年に初のガソリン高級ライターを開発して参入。
10年後の52年には初の高級ガスライター「D57」を開発した事で有名です。
「ZIPPO」とは?
1932年に米国ペンシルバニア州に住んでいたジョージ G. ブレイズデル氏によって作られたポケットライターがその企業の始まり。
初期から無条件の永久保証を打ち出していた事はあまりに有名。
また1941年12月の日本軍の真珠湾攻撃により、米国が第二次世界大戦に参戦すると米軍にライターを供与した事で企業としてのアイコンを確立するとともに財務面でも安定化していく事になりました。
1950年に取得した特許により、基本的にデザインが一貫しているのが、同社のライターの特徴。
またオイルライターが基本なのも創業時から変わっていません。
「デュポン」と「ZIPPO」の違い
「デュポン」と「ZIPPO」の違いを、分かりやすく解説します。
前者はフランスのパリに本社を置く紳士の嗜好品を扱う総合メーカーです。
ライターのカテゴリーに参入したのは第二次世界大戦中の1942年。
この時はいわゆるオイルライターでの参入だったもの、その10年後には高級ガスライターを発表。
以降ガスライターが同社のアイコンになっていきました。
後者は1932年に初のオイルライターを制作。
以降一貫してオイルライターを作り続けてきました。
表面のデザインは変わっても、そのスタイルが変わらないのは1950年に取得した特許が理由だと言っていいでしょう。
2000年代に入り多目的ライターを発表、キャンプ用品等も手掛け始めたのは当時話題になりました。
まとめ
「デュポン」のライターは高級志向の嗜好品であり、ガスライターがその代名詞となっていると言っていいでしょう。
多種多様なシリーズ展開がされていますが、彫金技術には定評があります。
「ZIPPO」のライターは創業時から一貫してオイルライターなのが特徴。
表面デザインは当然シリーズによって変化するものライター本体の形は守り続けられてきました。
変わらず伝統を守り続ける同社の企業ポリシーが強く感じられます。
2000年以降は変革期を迎えオイルライターだけでは多目的ライターやキャンプ用品などをリリース。
企業として新たな試みを始めた事で話題になりました。