この記事では、「ひまわり油」と「サラダ油」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ひまわり油」とは?
「ヒマワリ」の種子から搾った植物油を「ひまわり油」といいます。
主な原材料は「ひまわり種子」で、現在の主流はオレイン酸や抗酸化作用が期待できるビタミンEを豊富に含んだ「ハイオレイック種」であり、品種改良によって生まれたものです。
また、ひと昔前の主流だった「ハイリノール種」には、リノール酸が多く含まれるためアレルギー悪化を引き起こす場合があり、製造方法によってはトランス脂肪酸が多く含まれてしまうため、現在では日常的な摂取を控える傾向があります。
「サラダ油」とは?
「サラダ油」は、日本農林規格(JAS)の規定をクリアした、高度に精製された食用植物油の総称です。
1924年頃、大手メーカーが野菜サラダにかけるために開発したもので、低温状態でも固形化や白濁しないよう工夫されています。
精製油よりさらに精製度が高いため香りにクセが無いのが特徴で、サラダドレッシングやマヨネーズといった製品を作る際にも活用されています。
「サラダ油」と「ひまわり油」の違い
一般的に「サラダ油」と表記されている商品の主な原料は、食用なたね油と食用大豆油になります。
菜種と大豆から搾り出した植物由来の食用油です。
一方で、「ひまわり油」は、主原料が「ひまわり種子」であり、ひまわり種子に含まれる成分を生かした植物由来の食用油といえます。
「サラダ油」の主成分には、血中コレステロールを下げるオメガ6系のリノール酸や抗酸化作用のあるトコフェロールが含まれますが、過剰摂取は禁物です。
「ひまわり油」の主成分は、オレイン酸、リノール酸、ステアリン酸、パルミチン酸などが含まれ、特にリノール酸については過剰摂取を控えるほうが良いとされています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「ひまわり油」と「サラダ油」は、どちらも食用油で、主原料が違うことが分かります。
体調を整える成分を含む一方で、摂取し過ぎるとアレルギーなどの原因となってしまう場合があるようです。
使い過ぎには注意して、美味しくいただけると良いでしょう。